USBメモリに大切なファイルを保存してはいけない理由:USBメモリの取り扱い方を解説

お客様

大切なファイルはUSBメモリに入れて、引き出しの奥にしまっているから安心。

それはパソコンにファイルを保持した上で、USBメモリにバックアップをとっているという意味ですよね?

お客様

いや、USBメモリだけに保存してる。パソコンに入れておくと誰に見られるか分からないからね。

その使い方は危険なのでやめた方がいいですよ!

これは実際に過去にあったお客様とのやり取りです。
USBメモリだけに大切なファイルを保存してはいけない理由を端的に説明するならば、
「壊れやすいから」この一言に尽きます。
本日はUSBメモリの正しい取り扱い方について解説します。

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USBメモリを信用してはいけない

USBメモリを使用する際に、まず大前提として念頭に置いてほしいのが、USBメモリは些細なことですぐに壊れる」ということです。フロッピーディスクやSDカード、HDD、SSDを含め、ありとあらゆる記憶媒体の中でも一番壊れやすいのが、USBメモリなのではないかと思います。
「壊れる」と言っても、物理的に故障することは滅多になく、多くの場合でフォーマットをかければ、再び使用できる状態に戻ります。しかし、フォーマットをかけるので、中身のデータはすべて飛んでしまいます。このパターンがとにかく多いのがUSBメモリです。
些細なことですぐに壊れるUSBメモリ”だけ”にファイルを保存するのは危険なのでやめましょう。

USBメモリに大切なファイルを保存してはいけない3つの理由

壊れやすい

持ち運ぶことも多いUSBメモリですが、移動時の衝撃で壊れる可能性があります。中身のフラッシュメモリが壊れることもあれば、接続部分のUSB端子が破損する場合もあります。物理的な故障の場合、修理できないことも多く、仮に修理できたとしても費用が高額になる傾向にあります。

失くしやすい

サイズが小さいので、紛失する可能性があります。数年前に、某役所の委託業者が個人情報の入ったUSBメモリを紛失してニュースになったのを覚えている方も多いと思います。大切なデータをUSBメモリに入れる場合は、紛失のリスクも考える必要があります。

消えやすい

データの書き込み中や、移行中にUSBメモリをPCから引き抜くとほぼ100%の確率で壊れます。フォーマットをかければ再び使用できるようになることもありますが、中身のファイルは助かりません。また、USBメモリは1年間ほど通電させずに放ったらかしにしておくと、中身のデータが消えることがあります。ファイルを保持するためには、定期的にPCに接続して通電させる必要があります。

USBメモリの正しい使い方

USBメモリは「ファイルを保管しておく場所」として使うのではなく「一時的なデータの受け渡し役」として使うのが正しい使い方です。1台目のPCから2台目のPCへデータを移行させる時の数分間だけ使用すれば、データを失うリスクも、故障するリスクも軽減できます。要するに、USBメモリには「バックアップ」「ファイルの保管」などの重要な役割を任せてはいけないということです。「USBメモリごときがバックアップをやろうなど、100年早いわ」という感覚で使用してください。
そして次に、USBメモリは「使い捨て感覚」で使うことをおすすめします。「使い捨て感覚」のニュアンスを詳しく説明すると、USBメモリがいつ故障しても対応ができるように、常に処分する覚悟で所有しておくということです。「USBメモリは使い捨て」そう心掛けておくだけで、自然と大切なファイルはUSBメモリの中に残らなくなります。

大切なファイルはどこに保存する?

ファイル保存の基本は、PC内に保存したファイルと、同じファイルのコピーを別のHDDやSSDにも「複数所有」しておくことです。外付けHDDやNas、PC内の別ドライブなどに常に2つ以上保存しておくことで、万が一の場合にも対処することができるようになります。最近はクラウドサービスも充実してきたので、外付けHDDにバックアップする代わりにクラウドに保存することも有効な方法です。

まとめ

USBメモリは壊れやすいので、基本的に信用してはいけません。「バックアップ」や「ファイルの保管場所」として使うのではなく、PC間の「データの受け渡し役」として使用してください。そして、壊れた時にデータ復旧を行わなくても済むように、いつ処分しても良いような状態を保ってください。数百円で買ったUSBメモリを復旧させるために、数十倍、数百倍の修理費用を払わなくても済むように日頃から使い方を工夫しましょう。

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