3月も後半に入り、新大学生が新しいノートPCを探している時期です。
その中でも、建築学部で3DCGやCADソフトを扱う予定の学生は、大学から「NVIDIA Quadro P620相当のGPU搭載ノートPC」を推奨されているのではないでしょうか。しかし、Quadroシリーズはすでに廃止されているため、今さらQuadro P620搭載のノートPCを購入するのは非常に困難な状況です。
そこで今日は、ノートPC用Quadro P620の後継となる代替GPUについて考察してみたいと思います。
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ノートPC用Quadro シリーズの後継は?
ノートPC用「Quadro」シリーズの後継は、「NVIDIA RTX A」シリーズまたは、「NVIDIA T」シリーズとなります。
※「GTX」シリーズはゲーム特化型なので、「Quadro」シリーズの後継ではありません。
NVIDIA RTX AシリーズとNVIDIA Tシリーズの違いは?
NVIDIA RTX Aシリーズが「プロ向けで高性能・高価格」で、NVIDIA Tシリーズが「一般向けで安定性重視・低価格」というザックリとした認識で良いと思います。
Quadro P620の代替候補
エントリークラスのQuadro P620の代替候補を現実路線で考えた場合、以下のGPUが該当します。
- NVIDIA RTX A1000
- NVIDIA RTX A500
- NVIDIA T1200
- NVIDIA T600(Quadro P620の後継機種)
- NVIDIA T550
- NVIDIA T500
上位に記載している方がより高性能・高価格で下位に行くほど性能が控えめになり、安くなります。ただし、RTX AシリーズのノートPC(モバイルワークステーション)は業務用・プロ向けの製品であるため、店舗によっては取り扱いをしていない、または企業・事業者にしか販売していない場合もあります。
実際のスペック比較がこちら。
旧Quadroシリーズ | CUDAコア | GPUメモリ | メモリ帯域 |
---|---|---|---|
NVIDIA RTX A1000 | 2048 | 4GB | 224GB/s |
NVIDIA RTX A500 | 2048 | 4GB | 112GB/s |
NVIDIA T1200 | 1024 | 4GB | 192 GB/s |
NVIDIA T600 | 896 | 4GB | 160 GB/s |
NVIDIA T550 | 1024 | 4GB | 112 GB/s |
NVIDIA T500 | 896 | 2GB/4GB | 80 GB/s |
Quadro P620 | 512 | 4GB | 96 GB/s |
まとめ
Quadro シリーズの代替となるのは、「NVIDIA RTX A」シリーズまたは、「NVIDIA T」シリーズ。
Quadro P620の代替候補は、
予算が限られている場合は、NVIDIA T500・NVIDIA T550・NVIDIA T600
予算に余裕がある場合は、NVIDIA RTX A1000
以上を参考にノートPCを探してみてください。