楽天モバイルの前身である「楽天でんわ」の時代も含めると、約8年間も楽天回線を使用している私が、楽天モバイルを使い続ける理由と、それに伴うメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
よく楽天モバイルは「メイン回線としては使い物にならない」や、「副回線として使用するのにちょうど良い」などと言われていますが、「別にメイン回線一本のみでも使えないことはない」と伝えるために、記事を書いてみることにしました。
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楽天モバイルを使い続ける理由
私が楽天モバイルを使い続けている理由は単純で、「現状、楽天モバイルでもたいして困っていないから」です。2022年11月に0円プランが終了し、月額最低料金が1,081円になったタイミングで、一度だけ他社への乗り換えを検討してみましたが、検討の結果「料金とサービス内容を比較すると、どう考えても楽天モバイルのほうが良い」という結論に至りました。
楽天モバイルを使う人には向き不向きがある
楽天モバイルを使うべき人の「向き不向き」はライフスタイルや生活圏によって大きく変わってくると思います。例えば、人が多く、ビルや地下に囲まれているような都市部で、移動手段が電車や徒歩の人には不向きかもしれません。「ビルの谷間で電波が繋がらなくてイライラする」といったクチコミをよく目にします。
あとは、自宅の周辺だけピンポイントで電波状況が悪いという不運な人もいるようです。
生活圏が田舎の人にはおすすめ
しかし、私の生活圏は田舎で、ビルも地下も滅多になく、移動手段も車なので、移動中にスマホを扱うこともありません。普段暮らしている生活圏内で電波が繋がらなくて困ったという場面に遭遇したことはほとんどありません。
確かに噂通り、鉄筋コンクリートの建物の奥の方に行くと電波が途切れることはありますが、少し移動すれば電波は復活するので、気になるレベルではありません。
もしかしたら、スマホをポケットに入れている間に勝手に圏外になっていて、その間に着信があり、機会損失している可能性もありますが、それはもう困っていることにすら気付いていない状態なので、「問題ない」と言っても過言ではありません。本当に連絡をしたい人は、圏外にいたとしても、ありとあらゆる手段を使って連絡をしてこようとするものです。
楽天モバイルを使うようになってから変わったことは、携帯の電波に対して寛容になったというか、「繋がらないなら別にそれでいい」と開き直れる心の余裕が生まれたことかもしれません。楽天モバイルを使う利点の一つとして、電波が繋がりにくいことによってもたらされる「スマホとの向き合い方の改善」や「電波に縛られず心の余裕が生まれる」と言った精神面での変化は少なからずあると思います。
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楽天モバイルのメリット
通話料・ショートメールが無料
月々の料金が安いのは当然のこととして、他社の格安SIMとの最大の違いが「通話料が無料なこと」ではないかと思います。楽天モバイルは「楽天Link」というアプリを使用すれば、通話料とショートメールが無料になります。ただし、0570からはじまるナビダイヤルに掛ける場合は有料など例外もあります。
電話をかける時に「通話料がかかる」という無意識レベルのプレッシャーから解放されることは思った以上に快適なものです。他社の「かけ放題プラン」のように別途月額料金が発生するわけでもなく、アプリからLINEのような感覚で電話を掛けられるのはとても便利です。特に不在着信を折り返す時に「なぜ話したくもない相手に、こちらが電話代を払ってまで掛け直さないといけないのか」というような“世の中の不条理”と完全に決別できるのが、精神衛生上とても良いです。
楽天Linkの通話品質は、正直あまり良くないです。しかし、3日もすれば慣れます。1週間もすれば、そもそも相手の声を高音質で聞きたい理由などないことに気が付くはずです。
楽天モバイルのデメリット
着信拒否ができない
楽天モバイルの唯一とも言えるデメリットは楽天Linkには着信拒否の機能が備わっていないことです。着信拒否さえできれば、あとはもう言うことはないです。(個人的な意見です)
一般的によく言われるデメリットは、電波が繋がりにくいことだと思いますが、これも考え方次第だと思います。ビルや地下のない田舎に住んでいても、電波が繋がらない場所というのは稀に存在します。最初の頃は、先述のクチコミのようにイライラしていたのですが、よくよく考えてみると、「今、圏外にいるということは、この状況では誰からも電話が掛かって来ない」➡「なぜか安心する!」と思えたのです。そうです、携帯電話を初めて手にしてから20年以上もの間、朝も夜も休日も関係なく電話が鳴り続ける生活に飼い慣らされていて、一種の「着信恐怖症」のような症状を患っている自分に気が付くことができたのです。
まさかデジタル最前線のこの令和の時代において、携帯電話のなかった子供の頃のような開放感を一時的にでも疑似体験できるとは思ってもいませんでした。
これを上手いこと利用すれば、スマホの電源を一時的に切って“プチ逃避行”ができるかもしれません。しかも、世間では「楽天モバイルだからしょうがない」と言い訳ができるくらいの共通認識がすでに出来上がっているので、言うなれば、楽天モバイルには「無料の免罪符オプション」が付いているとも言えます。
こんな人におすすめ
Wi-Fi環境下にいる時間が長い人
自宅と職場にWi-Fi環境が整っていて、毎日、自宅と職場を往復するだけの人におすすめできます。実際に私がそれに当てはまりますが、使い方さえ工夫すれば毎月の支払い額を1,081円(3GB以下)にキープし続けることは難しくないです。
自宅に固定のインターネット回線がない人
逆に、自宅に固定のインターネット回線がない人にもおすすめできます。楽天モバイルは料金の上限が3,281円と決まっているので、固定回線代わりに使うと便利です。現時点で使い放題で楽天モバイルよりも安い料金設定のサービスはないと思います。
電話を掛けることが多い人
先述した通り、楽天Linkアプリを使えば通話料が無料になるので、特に仕事での利用に適しています。いまだに電話で連絡をしないと安心しない人、納得しない人というのは意外と多いものです。私が楽天モバイルを手放せない最大の理由はこれです。
スマホよりPCメインの人
普段、YouTube等の動画はPCで見て、スマホを使うのは出先でちょっとした調べ物をするくらいの人におすすめできます。毎月の支払額を1,081円に抑えるためには、Wi-Fiをいかに上手に使うかが鍵になります。
そこそこの田舎に住んでいる人
人が多くないので混線しないし、ビルも地下もないので途切れることも滅多にありません。楽天モバイルは都市部に住んでいる人よりも、田舎に住んでいる人のほうが恩恵を受けられると思います。ただし、山奥などの本格的な田舎に住んでいる場合は、また話が変わってきます。
お年寄り
使いこなせもしないスマホを維持するために、わけも分からず毎月一万円近くの携帯料金を支払っているようなお年寄りの方にこそ、楽天モバイルをおすすめしたいです。「その使い方なら、毎月1,081円で使えますよ」と伝えると、たいていは驚かれます。
子供
スマホ初心者の子供にスマホを与えるなら、楽天モバイルが良いと思います。楽天モバイルの料金体系は、月の使用量が0~3GBなら1,081円、3~20GBなら2,181円、20GB以上なら3,281円と段階制になっています。毎月のお小遣いから携帯代を差し引くようにしておけば、子供は使い方を工夫するでしょうし、正常な金銭感覚も身につくと思います。
こんな人にはおすすめできない
品質を追求する人・神経質な人
例えば、1,000円のイヤホンに音質を求めるような人には楽天モバイルは向いていません。料金が安いのには、それなりの理由があることを知っておくべきです。毎月の支払額が1,081円ならば十分すぎるサービス内容だと思います。楽天モバイルに、大手キャリア並のサービスを期待するのは酷な話です。
困った時に携帯ショップに駆け込む人
スマホの操作で困った時に、近所の携帯ショップに駆け込んでいるような人にはおすすめできません。楽天モバイルのサポートは基本的にチャットか電話のみです。一部店舗では対応してくれますが有料(550円/月)です。何か問題が起こった時に、検索などを駆使して、自力で解決ができる人のほうが向いていると思います。
移動が多い人・広範囲に移動する人
出張が多い人や、普段から移動距離が長い人は思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。まだまだ電波状況が不安定なので、場所によっては繋がらないことがあるかもしれません。ただ、ネットのクチコミの印象ほど、繋がらないこともないと思います。「意外とどこでも繋がる」というのが楽天モバイル回線に対する個人的な感想です。
自宅や職場が圏外になる人
通信エリアは楽天モバイルのページから確認することができます。
ここで自宅や職場が真っピンクな通信エリア内と表示されていても、運が悪いと、場所によっては圏外になることもあります。2023年10月にプラチナバンドを獲得したので、今後もっと電波状況が改善されることに期待しましょう。
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まとめ
私が楽天モバイルを使っていて、最も変わったと思うことは、スマホ(情報)との向き合い方です。それまでは、情報過多気味で、暇さえあればスマホを見ていましたが、「楽天モバイルの電波は繋がりが悪い」と思うことで、自然とスマホ依存が改善されました。そして、世の中に溢れている情報の中で、自分にとって本当に必要な情報など、実はたいして多くないことにも気付かされました。
今回の記事を一言でまとめるならば、「楽天モバイルでもたいして困らない。」というのが結論です。
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