パソコンサポート詐欺に注意!実際の手口と対処法を解説

近年インターネットを使った詐欺犯罪が急増しています。WEBページを開いた際に
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。
今すぐ✕✕-✕✕✕✕-✕✕✕✕に電話してください。」

などと警告が表示されても、 慌ててその電話番号に電話をかけないようにしてください。表示されている警告文はただの脅し文句で、実際にはウイルスには感染していません。
一旦落ち着いてから、WEBブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome等)を 終了させてください。 こちらから電話をしない限り、詐欺業者からお金を騙し取られたり、個人情報を抜き取られるような心配もありませんのでご安心ください。

サポート詐欺の手口

実際に被害に遭われた方からお聞きした詐欺の手口をご紹介します。詐欺の手口を知っておくことで事前に被害を防げることもあると思うので、是非ご一読ください。

詐欺の手口① Webブラウザに警告が表示される

WEBブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome等)でページを閲覧しようとしたら、

「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。
今すぐ✕✕-✕✕✕✕-✕✕✕✕に電話してください。」

と警告が表示される。
「Microsoft公認サポートセンター」と名乗っていることもあるようですが、これも嘘です。

対処法:電話をかけない。

絶対に電話をしてはいけません。そのままWEBブラウザを終了させてください。(※WEBブラウザの強制終了方法はコチラ)

詐欺の手口② 個人情報を聞き出そうとしてくる

警告を見て焦った被害者が電話をすると、東南アジア訛りの外国人が稚拙な日本語で個人情報(名前、住所、電話番号等)を聞き出そうとしてくる。この東南アジア系の外国人は自称・アメリカ人でスティーブやマイクなど、よくあるアメリカ人風の名前を名乗っています。

対処法:電話をかけない。個人情報を絶対に教えない。

こちらから個人情報を教えない限り、相手側に個人情報が漏れることはほぼありません。

詐欺の手口③ リモートコントロールアプリをインストールさせられる

リモートコントロールをするためのアプリをインストールさせられてパソコンを遠隔操作される。

対処法:リモートコントロールアプリをインストールしない。

リモートコントロールアプリを入れると、相手にパソコンの操作権を渡すことになるので、絶対にインストールしないでください。 遠隔操作をされた場合、何を操作されたのか判別が難しくなるため、パソコンを初期化するしか解決方法がなくなってしまいます。

詐欺の手口④ ギフトカードを買いに行かされる

ウイルスを削除したければ3万~5万円分「Appleギフトカード」または「Googleプレイギフトカード」をコンビニで買って来て、カードに記載されているコードを教えるよう言われる。 また、ウイルス保護の年間プランなどを提示される場合もある。1年プラン3万円、3年プラン5万円、5年プラン8万円などと法外な金額を要求される。

対処法:ギフトカードを買いに行かない。

まともな業者はAppleやGoogleのギフトカードのコードを聞き出して支払いをさせるようなことはありません。また、Windowsには標準でセキュリティソフトが入っていますので、追加でセキュリティソフトを入れる必要もありません。そして、詐欺業者から提供されるセキュリティソフトは偽物のセキュリティソフトである可能性が極めて高いので、偽物を入れることによって余計にリスクに晒されることになります。

詐欺の手口⑤ 再度ギフトカードを買いに行かされる

コンビニでAppleギフトカードまたはGoogleプレイギフトカードを買い、カードに記載されているコードを教えると
「ギフトコードが認証されなかったので、もう一度別のギフトカードを買ってきてください」
と言われ、もう一度買いに行かされる。

対処法:ギフトカードを買いに行かない。コードを教えない。

詐欺業者は「ギフトコードが認証されなかった」というウソの上塗りで追加で詐欺を働こうとしています。一度相手にギフトコードを教えると、取り返すことは不可能です

詐欺の手口⑥ 電話でギフトカードを買ってくるよう執拗に催促される

あとは被害者が詐欺に気付くまで追加でギフトカードを買いに行かされ続ける。
途中で詐欺に気付いてパソコンを終了させても、個人情報を教えているので、詐欺業者からの電話が鳴り止まない日々が続く。

対処法:着信拒否

ナンバーディスプレイの場合は着信拒否にしてください。また、その電話番号を控えて警察に提出してください。相手が非通知の場合は「非通知着信拒否」にしてください。

詐欺被害に遭われた場合は警察へ届出を

詐欺被害に遭われた方は速やかに警察へ被害を届け出てください。

ただし、被害金額が比較的少額(3万円~10数万円)なことと、ネット犯罪のため犯人の足が付きづらいこと等の理由から、犯人が検挙される確率は極めて低いようですし、詐欺に遭ったお金が戻ってくることもないようです。

また、購入したギフトカードの会社に連絡することも忘れずに行ってください。カード会社が犯人のアカウントを停止したり、追跡を行い進展があった場合に連絡をくれるようなシステムになっています。

詐欺ページに遭遇した時の対処法

まず大前提として、WEBページに表示されている内容をなんでも簡単に信用しないことがとても重要です。そして次に「偽のウイルス警告画面でユーザーを驚かせ⇒電話をさせ⇒個人情報を抜き取り⇒お金を騙し取る」という一連の流れを理解すれば、対処方法はとても簡単です。

「ウイルス警告ページに遭遇した時は、焦らずにWEBブラウザを終了させる」
たったこれだけで問題は解決します。

しかし、詐欺ページの中にはWEBブラウザの右上の「✕ボタン(閉じるボタン)」を押させないように意図的に細工が施されているページもあるようなので、最後に「強制的にWEBブラウザを終了させる方法」をご紹介します。

WEBブラウザを強制終了する方法

①画面左下のスタートボタンを「右クリック」して「タスクマネージャー」を選ぶ
もしくはキーボードの「Ctrl+Alt+Esc」キーを同時に押して、「タスクマネージャー」を開く


②タスクマネージャーに表示されている①「Microsoft Edge」「Google Chrome」等のWEBブラウザを選び、上部の「②タスクを終了する」を選ぶ

※Windows 10の場合は画面下部に「タスクの終了」ボタンがあります。

最後に

実際に詐欺の被害に遭われた方の相談をこれまでに何件も受けてきましたが、被害に遭われた後では対処のしようがないので、詐欺ページの電話番号に電話をかける前に、またはギフトカードを購入する前に一度ご相談をいただければと思います。

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