【再注意喚起】パソコンサポート詐欺にお気をつけください

「パソコンサポート詐欺」の被害が再び増加しているようです。当店にもここ数ヶ月の間に多くのご相談が全国から寄せられています。今回は改めて「パソコンサポート詐欺」に関する情報をまとめたいと思います。

まずは以前投稿した以下の記事をご覧ください。

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パソコンサポート詐欺について

  1. ウェブページを閲覧しようとすると、けたたましい警告音と共に「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。今すぐカスタマーサポートセンターに電話してください。」等の偽の警告画面が表示されます
  2. 警告を見て焦った被害者が、表示された電話番号に電話をかけることで詐欺師から「偽の技術サポート料金」や「偽のセキュリティソフト代金」などを騙し取られます

多くの場合で、リモートコントロールアプリをインストールさせられ、パソコンを遠隔操作されます。遠隔操作をされることで、元々問題のなかったパソコンに意図的に不具合を生じさせたり、個人情報を抜き取られたり、その他にもネットバンキングを通じて100万円が不正送金された事例もあります。

支払いの方法は、AppleやGoogleのギフトカードで支払いをさせることがほとんどです。コンビニにギフトカードを買いに行かせ、ギフトカードに記載されているコードを教えるように言われます。まともな業者はギフトコードを聞き出して支払いをさせるようなことは絶対にありませんので「ギフトコードを相手に教えて支払う=詐欺」という認識で良いです。ギフトカードとは本来、自分のアカウントに残高を追加したり、プレゼントとして送るためのものです。

パソコンサポート詐欺は、特に高齢者やパソコンに詳しくない人達を狙っています。詐欺師は、被害者の恐怖心や不安感を利用して金銭を騙し取ろうとします。

  1. 詐欺ページに遭遇したらブラウザを強制終了させる
  2. 表示されている電話番号には電話をかけない
  3. 個人情報を教えない
  4. リモートコントロールアプリをインストールしない
  5. コンビニにギフトカードを買いに行かない
  6. ギフトコードを教えない

サポート詐欺の被害に遭わないために、必ず以上のことをお守りください。

詐欺被害に遭われた方がやるべき3つのこと

  1. 警察へ相談を
    詐欺被害に遭われた方はまずは近所の交番に相談されることをおすすめします。ただし、ネット犯罪のため犯人が逮捕される可能性は低いですし、被害に遭ったお金が戻ってくることもないようです。
  2. ギフトカード会社への通報
    ギフトカード会社が犯人のアカウントを停止したり、追跡を行い進展があった場合に連絡をくれるシステムになっています。また、犯人に渡したギフトコードが使用されていなかった場合は、取り返すこともできるようです。(※今まで一度も取り返せた経験はありませんが)
  3. 遠隔操作されたパソコンを正常な状態に戻す
    被害に遭ったパソコンには偽のセキュリティソフトや、リモートコントロールアプリが入った状態になっていると思われます。また、遠隔操作をされたパソコンには、ウイルスが仕込まれていたり、犯人に情報を送信するような細工がされているおそれもあります。遠隔操作をされた場合は、一度パソコンを初期化することをおすすめします。
    当店にお持ち込みいただければ、初期化、データの退避等、必要な作業を代行いたします。当店にお持ち込みできない遠方の方は、近所のパソコン修理店や、PCサポート系のお店に一度ご相談されることをおすすめします。

インターネットを利用する際の心構え

1998年からインターネットの世界に入り浸っていて、酸いも甘いも経験した(と思われる)筆者が、ネットを使用する上で気をつけるべきことを挙げるとしたら以下の3つになります。

1.ネットに書かれている情報を鵜呑みにしない・相手を簡単に信用しない

SNSやオンラインゲームの急速な発展によって、顔の見えない相手と接する機会が増えているかもしれませんが、所詮は赤の他人であるということを認識する必要があります。悪意を持った相手かどうかは文章だけでは簡単に判別することは難しいです。散々仲良くなった後に、宗教やマルチ商法に誘われた人もいます。顔の見えない相手が発信している情報や、テキストでのやり取りなど「落書きみたいなもの」程度の認識で良いと思います。(当然、このサイトで発信している情報も「落書きみたいなもの」と認識してください)

自分の知る限りサポート詐欺の被害に遭われた方々は、皆さん本当に良い人たちばかりです。人の良心につけ込む詐欺師を排除するためには、何事も疑ってかからないといけない時代になったと痛感しています。

2.気安くどこでもクリックしない(ネットもメールも)・深追いしない

例えば、上のような広告があった場合、一見「許可」や「拒否」のボタンが選べるように見えますが、この画像自体が広告になっているため、どこを選んでも同じ場所に飛ばされてしまいます。このような手法によってウイルスに感染したり、余計なアプリがインストールされたりします。スマートフォンの場合も同様です。余計な広告をタップすることによって、アドウェアに感染してスマートフォンの操作が全くできない状態に陥ることもあります。ちなみに、上の画像はサンプルとしてこの記事のために作成したものなので、同様の手法の広告を見つけた際にはご注意ください。

往々にして、広告を深追いしたせいで被害を被るパターンが多いように感じます。メールの場合も同様です。メールに記載されているURLをクリックし、飛ばされたサイトで先に進もうとすることでウイルスに感染するパターンが多いです。2022年はEmotetというウイルスがメールを通じて猛威をふるいました。

3.クレジットカード番号等の金銭が絡む場面では、信用に値する相手なのかを考える

Amazon、楽天等の大手ECサイトや、Google、Apple等の世界的に名の通った企業、または一度は名前を聞いたことがあるような有名メーカーでのみクレジットカードを使うようにするのがおすすめです。聞き馴染みのない企業に安易にクレジットカード番号を渡すのは、赤の他人に銀行口座の暗証番号を教えるようなものです。クレジットカード番号を渡す相手を吟味することで不正利用の被害を防ぎやすくなります。海外サイトで買い物をする場合はクレジットカードを使わずにPaypalを使う等、自衛の手段は他にもあります。

この3箇条を守っておけば、そうそう被害に遭うことはないはずです。

2008年のFacebookの日本上陸以降、2010年代のスマホの普及なども相まって、インターネットにおける自己防衛の認識が年々甘くなっているのは間違いないと思います。今では当たり前に本名で登録されているFacebookも、2008年に日本に上陸した際には、ユーザー登録画面に「みなさん勇気を出して本名で登録しましょう」といった文言が表示されていたほど、当時の日本のネット界隈は自己防衛力が高く、本名で登録することがご法度とされていました。当然、本名で登録する人など僅かな人数しかいなく、Facebookはユーザーの獲得に苦戦していた記憶があります。Facebookの古参ユーザーはその当時のネット初心者が多いはずです。
ネットに無知な人がノーガードでいきなりネットの荒波に揉まれることで詐欺の被害に遭うケースが多いと感じます。2000年頃の2ちゃんねるではネット初心者は「半年ROMってろ」と言われていました。「半年間は読むだけで書き込まずにまずはネットのルールを勉強しろ」といった意味合いです。これだけ詐欺が蔓延する現代のネット界隈に必要なのは「半年ROMってろの精神」なのかもしれないと思わずにはいられません。

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