Windows 10からWindows 11にアップグレードしたらCanon LBP3000という約20年前のプリンタが動かなくなり、元の環境に戻すのに苦労したので、備忘録的に残しておきます。
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使用したプリンタとPC
Canon LBP3000
20年近く前の機種ですが、未だに壊れる気配すらないのでサブ的なポジションで使用しています。Windows 11用のプリンタドライバは提供されていませんが、過去に別のWindows 11のPCでWindows 10（64bit)用のドライバを入れると動いた経験があるので、今回も動くだろうと思っていました。
使用したPC
使用したPCはフロンティア製のWindows 11非対応の古いデスクトップPCです。軽い気持ちでWindows 10からWindows 11に強制アップグレードしたらプリンタが動かなくなりました。
作業の流れ
- Windows 10ではプリンタ（Canon LBP3000）は問題なく使用できていた。
- Windows 11に強制アップグレードするとプリンタが認識されなくなった。
印刷ボタンを押すと「プリンタの電源が切れているか、USBケーブルが繋がっていません」とエラーが表示されたが、設定画面のプリンタの表示は正常、デバイスマネージャーも正常。 - プリンタドライバを削除し、ドライバを入れ直す。
一度プリンタドライバを削除してからWindows 10（64bit）用のドライバをCanonの公式サイトからダウンロードし入れ直すも、症状は変わらず印刷できない。仕方ないので、Windows 10に戻すことにした。 - Windows 11からWindows 10にダウングレードする。
Windows 11からWindows 10に戻したが、プリンタは動かないまま。おまけにWindows 10の動作が不安定になり、すぐにPCがフリーズするようになった。「Windows 10にダウングレードしてもドライバ関連は元に戻らないのではないか？」と疑って、Windows 10を初期状態に戻すことにした。 - Windows 10を「回復」から初期状態に戻す。
「設定」の「回復」からWindows 10を初期状態に戻し、ドライバを入れ直すも症状に変化なし。プリンタも動かないし、PCの動作も不安定なまま。 - Windows 10をクリーンインストールする。（1回目）
一度SSDの中身を全削除して、USBメモリからWindows 10をクリーンインストールすると正常に戻り、ドライバを入れると印刷も出来るようになった。
ここで止めておけば良いのに、「さっきは長年使ってきたPCのシステムに何らかの問題があったせいで印刷ができなかっただけで、クリーンインストールした今なら印刷ができるようになるのではないか？」と思い、もう一度Windows 11に強制アップグレードしてみることにした。 - 再度、Windows 11にアップグレードする。
Windows 11にアップグレード後、印刷をしたら「プリンタの電源が切れているか、USBケーブルが繋がっていません」と同じエラーが表示された。印刷ができない以外はPCの状態は安定している。 - 再度、Windows 11からWindows 10にダウングレードする。
もう一度「設定」の「回復」からWindows 10に戻すも、プリンタは動かないし、再びPCがフリーズするようになった。 - 再度、Windows 10をクリーンインストールする。（2回目）
SSDの中身を全削除してからWindows 10を入れ直すとPCは正常に戻った。
Windows 10にダウングレードするとPCが不安定になる原因はドライバ関係が悪さをしているせいなのか？もしくは、Windows 11非対応のPCをダウングレードしたせいなのか？どちらかを確定させる必要が出てきたので、今度はドライバを入れずにそのままWindows11にアップグレードし、すぐにWindows10にダウングレードしてみることにした。 - Windows 11にアップグレード後に、すぐにWindows 10にダウングレードする。
プリンタドライバを入れないままWindows 11にアップグレードし、すぐにWindows 10にダウングレードすると、PCが不安定になりフリーズするようになった。これによってPCがフリーズする原因はWindows 11非対応のPCをWindows 10にダウングレードしたことで確定した。 - 再度、Windows 10をクリーンインストールする。（3回目）
もう一度、SSDの中身を全削除してからWindows 10を入れ直したら正常に戻ったので、次はこの状態のままWindows 11にアップグレードした後に、プリンタドライバを入れてみることにした。 - 再度、Windows 11にアップグレードしてからプリンタドライバを入れてみる。
Windows 11にアップグレード後、プリンタドライバをインストールしてみるも、「プリンタの電源が切れているか、USBケーブルが繋がっていません」と同じエラーが出たので、このPCではWindows 11上でWindows 10 64bit用のプリンタドライバが正常に動かないことが確定した。 - 再度、Windows 10をクリーンインストールする。（4回目）
もう一度、SSDの中身を全削除してからWindows 10を入れ直したら正常に戻ったので、大人しくプリンタドライバを入れて終了。このPCでは、Windows 11でCanon LBP3000が動かないことが確定。過去にLenovo製のWindows 11対応のPCではCanon LBP3000が動いたこともあるので、PCによって動く動かないがある模様。
結論
Canon LBP3000はWindows 11では動かないことがあります。ダメ元でWindows 10 64bit用のドライバを入れてみて、動かない場合はWindows 10に戻すか、新しいプリンタを購入しましょう。
フロンティア製のWindows 11非対応の古いデスクトップPCはWindows 11に強制アップグレードした後にWindows 10に戻すと動作が不安定になりフリーズする可能性があります。手持ちのフロンティア製の古いPC２台で試したところ、どちらも同じ症状になりました。
Windows 11に非対応のPCを強制アップグレードしてはいけない理由がまた一つ増えました。
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