Core 2 Duoでは本当にWindows 11 24H2が起動できなかった

Windows 11の仕様変更により、バージョン24H2ではCore 2 Duo世代のCPUが足切りされることがほぼ確定していますが、今後もCore 2 Duo世代の古いPCでWindows 11を使い続ける方法は何かないのか?と考えていました。

Windows 11のインストール画面に「POPCNT命令」の条件が表示されるせいでインストールが続行できなくなるのであれば、それさえ回避できれば起動するのではないか?という淡い期待があったわけです。

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24H2入りのSSDをCore 2 Duo搭載のPCに載せ換えたらどうなる?

そこで思いついたのが、別のPCでWindows 11 24H2をインストールしたストレージ(SSD)を作成し、Core 2 Duo搭載のPCに載せ換えたら起動できるのではないか?という仮説です。

  • POPCNT命令やSSE4.2という制限は、インストール時の可否判定でしか使われていない可能性がある
  • 現時点でWindows 10またはWindows 11でデジタルライセンスが取れているPCであれば、ストレージの交換程度では認証が外れる可能性は低い
  • パーティション形式をMBRに合わせておけば、あとは自動で立ち上がってくれるのでは?

以上の根拠薄弱な3点を理由に、実際にやってみることにしました。

実際にやってみた

Core i5 2430M機でWindows 11 24H2 Insider Preview版(26100.863)がインストールされたSSD(MBR形式)を作成し、Core 2 Duo搭載のWindows XP機に載せ替えてみることにしました。
ちなみにこのWindows XP機はWindows 10でライセンス認証をした実績のない「生粋のXP機」なので、交換したSSDで万が一起動できたとしても認証が通ることはないです。

作業中の葛藤

  • 最近のPCはパーティション形式(MBR or GPT)さえ合わせておけば、ストレージを交換しても立ち上がることが多いが、20年前のPCではどうだった?(覚えていない)
  • Windows XPはストレージを一度交換したら、ライセンスの再認証が必要だった気がするが、今でも電話認証はできるのだろうか?(面倒くさい)

などと、ストレージを取り替えている最中にも別の葛藤が生じていましたが、実際にCore 2 DuoのCPUで起動できなくなる場面を確認したいという欲求には勝てませんでした。

結果

結果は

BIOS画面通過後、Windows 11のロゴが一瞬表示されて再起動
BIOS画面通過後、Windows 11のロゴが一瞬表示されて再起動
BIOS画面通過後、Windows 11のロゴが一瞬表示されて再起動
・・・・

の無限ループで起動できませんでした。

2023年夏頃の報告では、Windowsロゴで止まったまま固まるといった症状が報告されていましたが、当環境では「再起動の無限ループ」が結果となりました。

そんなに甘くはなかった

仮説の段階で

  • POPCNT命令やSSE4.2という制限は、インストール時の可否判定でしか使われていない可能性がある

と予想していますが、これは大嘘です。ガチガチに制限されています。

現時点で結論を急ぐのならば、「噂通りCore 2 DuoのPCではWindows 11 24H2は起動不可」というのが結論となります。もし今後回避策を見つけた場合は追記しようと思いますが、おそらく絶望的だと思います。

ちなみに、無限ループ後、諦めて元の環境に戻したCore 2 DuoのXP機はライセンス認証が外れることもなく問題なく使用できています。つまり、上記の

  • Windows XPはストレージを一度交換したら、ライセンスの再認証が必要だった気がする

という謎の葛藤も大嘘であることが確定しました。

まとめ

Windows 11 バージョン24H2ではCore 2 Duo世代のCPUが起動不可となる可能性が高く、古いPCで継続して使用することが難しくなります。別のPCで作成した24H2入りのSSDをCore 2 Duo搭載のPCに接続して起動できるか実験してみましたが、POPCNT命令やSSE4.2の制限が厳しく、再起動の無限ループに陥り起動することはありませんでした。
結果は、噂通りCore 2 DuoでのWindows 11 24H2の使用は不可能という結論に至りました。

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