Windows 11 24H2ではCore 2 Duo以前のCPUが排除の対象に

去年の夏頃に報告が上がっていた“Windows 11ではCore 2 Duo世代のCPUが排除された説”が遂に現実のものとなりそうです。

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24H2ではPopCnt命令を備えたCPUが必須に

マイクロソフトはWindows 11 バージョン24H2のInsider Preview版を公開しましたが、インストール条件に新たに「PopCnt命令を備えたCPU」が加わったことにより、Core 2 Duo世代以前のCPUが排除された模様です。

これはあくまでも「Insider Preview版」での話なので「正式版」でどのようになるかはまだ確定していませんが、Windows 11 24H2のインストール画面に「PopCnt命令を備えたCPU」の条件が明記されるようになったことから、おそらく正式版でも採用される可能性が高そうです。

現在、Core 2 DuoのCPUでWindows 11 23H2をお使いの稀有な方々は、24H2にはアップデートできなくなるので、サポート期限日の2025年11月11日までに新しいPCに移行しましょう。

Windows11バージョンサポート終了予定日
Windows 11 (Version 23H2)2025年11月11日
Windows 11 (Version 22H2)2024年10月8日
Windows 11 (Version 21H2)2023年10月10日

CPU脆弱性問題に起因?

2018年初頭に指摘された「CPU脆弱性問題、いわゆるMeltdown・Spectre 問題(1995年以降のCPUには慢性的にセキュリティ欠陥が存在しているという問題)」と、「Windows 11で厳しくなったハードウェアシステム要件」には深い関わりがあると個人的には考えています。

古いCPUに修正パッチを適用するとパフォーマンスが大きく低下することから、マイクロソフトはさっさと古いCPUを切り捨てて、第8世代以降のCPUにユーザーを移行させたいという思惑があるはずです。

もしこの予想が当たっているならば、今後も排除されるCPUは増加すると予想されます。

今後の展望(予想)

Haswell(第4世代)以前のCPUに修正パッチを適用すると、パフォーマンスが大きく低下することから、次の排除のボーダーラインは「第4世代以前のCPU」になりそうな気がします。

もちろん、1世代ずつ排除の対象を刻んでいくかもしれないし、いきなり第7世代以前のCPUをすべて排除する可能性も0とは言い切れません。

とにかく、一つだけ言い切れることは「最近、マイクロソフトは優しくなくなった」ということです。

「優しくなくなった」と書くと、あたかも「以前は優しかった」と勘違いされるかもしれないので、詳しく書き直すと、元々マイクロソフトはWindows 7の時代までは優しくなかったのですが、2010年代のAndroidやiOSの台頭によってWindows 10では態度を軟化させた、ビッグデータの販売やOfficeのサブスク化によって収益形態を変化させたというのが実際の所だと思います。しかし、OSのシェア争奪戦も一段落し、サブスク化も浸透したことから、マイクロソフトは再び「搾取」の方向に舵を切り始めた可能性が高いです。

アップグレード対象外のPCはどうすれば良い?

このサイトでは、一貫して「対象外のPCは買い直したほうが良い」と主張していますが、これは仕事用のPCを強制アップグレードしたことによりトラブルが起こった場合に、取り返しがつかなくなる可能性を懸念してのビジネス上の慎重な提言です。時折「強制アップグレードで不具合が起こるというのは詭弁だ」との意見も見かけますが、この件に関しては将来の展開が予測困難なため、今後もこのサイトでは「アップグレード対象外のPCは無理にアップグレードせず、新しいPCを購入するほうが良い」という立場を維持していく予定です。

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